オーケストラによるプロメテウス像を覆す！

ピアノの音による、

全く新しいプロメテウスとスクリャービンの世界！

スクリャービンのプロメテウスは苦手、というリスナーのかたにこそ聴いていただきたい当作品。プロメテウス＝オカルトだという常識を覆す、全く新しいプロメテウス像が7台ピアノで表現されます。軍隊のような7台ピアノ行進のド迫力、弱音の法悦感と繊細な音の余韻、こだわりぬいたミキシングとマスタリングによる幅と奥行きのある立体感あふれる音像 (音が左右から飛んでくる箇所も）そして英語日本語による27ページの詳細な楽譜付きライナーノーツ。池田卓夫氏とデイビッド・ルイス氏によるライナーのほか、岡城自らライナーを執筆。岡城の考える、スクリャービン＝神秘主義、の行き過ぎた固定イメージに反論し、持論を展開。彼女独自の和声分析と色光ピアノについても詳細に考察し、音楽学/音楽理論的にも新しい考え方と言えます。勿論、カンディンスキーとスクリャービンなど、気軽に楽しめる内容のライナーノーツも充実しています。当ページの下に「スクリャービンと神智学と狂気」という岡城からのコメントが届いております。ライナーでは語れなかった点に言及しておりますので、ぜひスクロールしてご覧ください。

★レコード芸術2021年9月号特選盤

★朝日新聞夕刊「for your collectionクラシック音楽」掲載

★日本経済新聞夕刊「ディスクレビュー」掲載　https://www.nikkei.com/article/DGKKZO75289040R30C21A8BE0P00/

★レコード芸術2021年8月号「先取り！最新盤レビュー」掲載

★その他「MOSTLY CLASSIC」「Stereo」「Audio Accessory」等、各音楽雑誌・オーディオ誌にも好レビュー掲載

.....オリジナルのオーケストラ版では見えにくかった全体の構造がくっきりと見えてくるようになっています。だが、それ以上に驚くべきことは、そのモノトナスなピアノの音が、オーケストラよりもはるかに多彩な色合いを出していることでしょう。音と音とが重なり合い、交じり合い、時に音に音が寄り添いあっていくことで、オーケストラ版では表に表れにくかった、より微妙な色彩と陰翳が精妙に描き出されていくさまは、まさに奇跡的と言ってもいいでしょう。このアルバムの編曲と演奏の素晴らしさは言うまでもないのですが、解説の充実も強調しておきたい。.....素晴らしい解説です。今までスクリャービンについて、またこの《プロメテウス》について書かれてきた解説の、おそらく全てのものとまったく次元の違った解説になっていると思います。スクリャービン受容の新しい時代がここから始まると言ってもよいのではないかと思います。

ーーー前島良雄

スクリャービンと神智学と狂気」　by 岡城千歳 

「スクリャービンと神智学と狂気」は「プロメテウスとグレン・グールドとスクリャービン」のずっと下のほうに掲載しておりますのでスクロールしてご覧ください。